高3下河邊君 国際天文学・天体物理学オリンピックで金メダル
2023.09.01
2023年8 月10日から20日にかけてポーランドのホジュフで開催された、国際天文学・天体物理学オリンピックに、6年5組の下河邊太智君が日本代表として参加し、全体3位の成績で金メダルを受賞するという快挙を達成しました。詳細は、https://ioaa2023.pl/に紹介されています。
下河邊君は、国内大会で最優秀賞を受賞しての国際大会出場でした。国際天文学・天体物理学オリンピックへの日本代表団の派遣は今大会が初めてですが、16回目を数える国際大会では、53か国から236名の代表が集い、Theory、Observation 、Data analysis、Planetariumの4科目の試験に挑みました。下河邊君が受賞した金メダルは、総合成績上位28名に贈られたものですが、その中でも、彼の成績は、全体の第3位という大変素晴らしいものでした。
また、11日間にわたる日程の中では、試験以外にもさまざまなイベントが行われ、各国代表との交流を深めることができたようです。
国際地学オリンピックで第7位の成績を残している下河邊君ですが、さらにそれを上回る順位での国際大会2つ目の金メダル受賞となりました。本当におめでとうございます。これまでの彼の努力に心より敬意を表すとともに、今後世界を舞台に活躍してくれることを期待しています。
表彰式の様子。
日本代表団の選手たち。中央が下河邊君。(上記URLで紹介されているYoutube(https://youtu.be/ecYD4CQ-grs)よりスクリーンショット)
日本代表団の選手たち。中央が下河邊君。
金メダルと賞状。
以下に、下河邊君のコメントを掲載します。
去年の国際地学オリンピックはオンラインの開催でしたが、今回は実地開催の国際大会ということもあり、私にとって一段と有意義で濃い経験となりました。本大会は11日間にもわたる長いもので、4つの試験があり、それぞれの試験の形式も特徴的です。私が特に面白いと思ったのはObservationの試験です。実際の夜空ではなく、光を遮った状態のスタジアムの中に設置されたモニターに星空が投影され、それを望遠鏡で観測するという試験でした。参加者の公平性を担保するという配慮に驚かされました。また、Planetariumの試験では、系外惑星から見た星空が投影されてその惑星での1年や1日の長さを測るといったようなユニークな問題も出されました。
試験以外のイベントも大変刺激的でした。炭鉱や城へ観光に行ったり、ホテルの庭でキャンプファイヤーや星空観察をしたり、ホテルでカードゲームをして遊んだりとさまざまな楽しみがあり、その中で他の国の選手との仲を深めることができました。こうした貴重な経験やそれを通じて得られた友人は、私にとってかけがえのないものとなりました。また、今年は日本からの初めての参加でありわからないことも多かったものの、他国に恥じない結果を残せることができて良かったです。大会への代表派遣に尽力してくださった日本委員会の方をはじめ、私の大会への参加に協力したり応援したりして下さった学校の先生方やクラスメイトに感謝を伝えたいです。